【比較】ANA v.s. JALどっち貯める?

お得

日本の2大メガキャリアである「ANA(全日本空輸)」と「JAL(日本航空)」。
マイルの貯めやすさや特典航空券の使い勝手だけでなく、近年、両社の「上級会員(ステータス)制度」や「マイル有効期限ルール」には歴史的な大改正が行われ、完全に定着した。

今回は2026年現在の最新情報をベースに、両社のマイル・上級会員制度を徹底的に比較・解説する。

結論から言おう。

ANAとJALのマイル選びは、2026年現在、「どうやって上級会員ステータスを目指すか(1年間の短期決戦でSFCを狙うANA vs 日常決済も含めて生涯実績でJGCを目指すJAL)」という、あなたのライフスタイルそのものによって選ぶ時代になった。

✈️ ANA vs JAL マイル・上級会員比較(2026年最新版)

まずは、両社のスペックや使い勝手の違いを一撃で把握できるよう、表形式で整理した。

比較項目ANA(マイレージクラブ)JAL(マイレージバンク)評価
所属アライアンススターアライアンス(世界最大・約25社)ワンワールド(少数精鋭・15社〜)引き分け
マイル有効期限原則3年(ミリオンマイラー等の極一部を除き延長不可)原則3年
※ただし新制度「Starグレード」により無期限・最長5年化が可能
JAL優勢
マイルの日常獲得「ANA Pay」や「ANA Pocket」によるモバイル獲得が強力「JAL Pay」や「JAL Mall」による日常決済連携がトレンド引き分け
国内線特典航空券「今週のトクたびマイル」でお得に旅行可能「どこかにマイル」により少ないマイルでランダム旅が可能JAL優勢
国際線特典航空券「往復発券」が必須。片道発券は不可「片道発券」が可能。片道LCCなどを絡めた柔軟な旅程が組めるJAL優勢
ビジネスクラス特典席無料枠の競争率が極めて高く、激戦(SFC優先枠あり)必要マイルを追加すれば確実に取れる「特典航空券PLUS」を導入JAL優勢
LCCとの相互連携ピーチ(MM)と提携(ANAマイルをピーチポイントに交換可能)ZIPAIR(ZG)と提携(JALマイルとZIPAIR限定ポイントを相互交換可能)引き分け
永年上級会員制度SFC(スーパーフライヤーズカード)
※**現在も単年での「SFC修行」が可能**
JGC(JALグローバルクラブ)
※**単年での修行制度は完全廃止。生涯実績制に完全移行**
ANA優勢

📝 2026年の最重要論点:上級会員(SFC vs JGC)の獲得難易度

かつてはどちらも「1年間だけ飛行機に乗りまくる(いわゆるマイル修行をする)」ことで、クレジットカードを持ち続ける限りステータスが維持される永年上級会員になれた。

しかし、2026年現在は両社の制度思想が完全に袂を分かっている。

ANAの「SFC」:現在も単年での「SFC修行」が現役

ANAは現在も「1年間(1月〜12月)に飛行機に乗り、5万プレミアムポイント(PP)を貯める」ことで、誰でもSFC(スーパーフライヤーズカード)を申し込める従来型の修行システムを維持している。
こんな人におすすめ:
「今年1年だけ予算と時間をガツンと集中させて、一気に一生ものの永年ステータスをもぎ取りたい!」という短期決戦型の人。

2028年4月以降、ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)など上級会員の特典(ラウンジ利用など)をフルで維持するには、年間300万円以上の決済が必要になる予定。

新区分である「SFC PLUS」と「SFC LITE」の詳細は以下の通り

  • SFC PLUS(従来と同等の特典)
    • 条件: 年間決済額(対象のANAカードおよびANA Pay)が300万円以上
    • 特典: ANAラウンジの利用、優先チェックイン、マイルの優遇など従来通りのサービス。 
  • SFC LITE(特典が縮小)
    • 条件: 年間決済額が300万円未満
    • 特典: 空港ラウンジの利用不可など、一部のステータス特典が制限されます。

JALの「JGC」:生涯実績を重視する「JAL Life Status プログラム」

JALはかつての「1年間の修行(5万FOP)」によるJGC入会制度を完全に廃止した。2026年現在は、生涯のフライト実績やJALカードでの決済額、JAL Payの利用などに応じてコツコツと貯まる「Life Status ポイント(LSP)」を累計1,500ポイント貯めることで、初めてJGCに入会できるルールとなっている。

こんな人におすすめ:
出張やプライベート旅行、日常のメインカード決済をJALグループに完全集中させ、数年〜十数年かけて「生涯のファン実績」として自然にステータスを獲得したい息の長い人。

📝 マイル有効期限の「新ルール」における両社の違い

「どちらもマイルの有効期限は一律3年」というのは、すでに過去の話だ。

JAL


新ライフステータス制度「Star グレード」に準じたマイルの延長・無期限化が本格導入されている。1,500LSPを達成してJGC Three Star会員になればマイルの期限は60カ月(5年)に自動延長され、さらに上位のJGC Four Star会員以上になると、すべての保有マイルが「完全に無期限化」される。日常決済やフライトをJALに寄せるメリットが極限まで高まっている。

ANA


日常のサービス(ANAカード決済、ANAでんき、ふるさと納税など)の利用状況に応じてステータス基準を引き下げる「ライフソリューションサービス」を導入しているが、一般会員のマイルの有効期限自体を直接延長・無期限化するハードルは非常に高い。ミリオンマイラーや最高峰のダイヤモンド会員を除き、原則3年(36カ月)での失効ルールが適用される。

メリット・デメリット

ANAとJAL、それぞれのマイルを集約する上での合理的なメリットと、知っておくべき現実的なデメリットをまとめた。

メリット

  • ANAは現在も「単年でのSFC修行」が可能なため、短期間で一気にスターアライアンスの永年ゴールドステータスを手に入れられる。
  • JALは生涯実績(LSP)に応じた手厚い「無期限マイル化」があり、急いで消費することなくじっくりとファーストクラス特典などにマイルを温存できる。
  • 両社ともにLCC(ピーチ/ZIPAIR)へのマイルポイント交換が可能になり、貯めたマイルを無駄なくスマートに使い切る選択肢が強化されている。

デメリット

  • JALは「1年フライトに乗りまくってJGCを取る」というこれまでの手軽な修行ルートが完全に塞がれたため、新規取得のハードルは劇的に高い。
  • ANAは国際線特典航空券の「片道発券」ができないため、行きの特典枠だけ空いているような柔軟な旅程に対応しにくい。
  • ANAマイルは一般会員である限り「3年の有効期限」の壁が依然として厚く、使わずに死蔵させてしまう失効リスクが高い。

🔍 ライフスタイル別・あなたに向いているアライアンス

あなたがどちらを中心に据えるべきかは、旅行の目的と「上級会員を目指すスピード感」で明確に決まる。

あなたのスタイルおすすめ選ぶべき理由とハック術
短期決戦でステータスをもぎ取ANA(SFC修行)現在も「1年間」の集中フライトで永年上級会員になれる制度が維持されている。
一刻も早く世界中のビジネスクラスラウンジを使いたい人向け。
日常決済をまとめて生涯コツコツJAL(JGCライフ)JALカードでの決済や日常のJAL Payの利用実績が、そのまま生涯の上級会員ポイント(LSP)に反映。
無期限に貯まる実質的なポイントプログラムとして極めて優秀。
特典航空券の予約の柔軟性を重視JAL
(マイレージバンク)
国際線「片道発券」ができる。
片道はJAL、帰りはマニアックな他社便やLCCを組み合わせるなど。
旅程の自由度手が高い。
とにかくLCCをお得に活用したいANA / JAL 両方ANAはピーチポイントに、JALはZIPAIR限定ポイントに交換可能。
貯めた中途半端なマイルを無駄なくLCCの旅費へと還元し、キャッシュアウトを極限まで防げる。

まとめ:短期決戦のANA、長期育成のJAL

2026年現在のマイル戦略は、単に「機内サービスがどちらが良いか」ではなく、「どうやって上級会員ステータスを目指すか」という、あなたの生き方そのものによって決定される。

短期的なリソースを集中投資できるビジネス環境にいるなら「ANAのSFC修行」で一気にもぎ取るのが最も合理的だ。

一方で、何年、何十年というスパンで生活決済のメインを1つのグループに染め、生涯にわたる特別なご褒美として「JALのJGCライフ」をじっくり進めるのもまた、非常にスマートな生存戦略と言える。

それぞれのゲームルールを正しく見極め、あなたにとって最も合理的なマイルライフの設計図を描いてみてほしい。

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