
「え、また旅行ですか?」
そう聞かれるたび、俺は少しだけ笑う。
旅に出ることが、まるで贅沢品のように扱われるこの世の中で、
「旅=非日常」と言い切られるのは、ちょっと違和感がある。
俺にとって旅は、日常を忘れるための逃避じゃない。
むしろ――
「本当の自分」を思い出すための時間だと思っている。
ジムと空港の往復が、人生の軸になった
昼はパーソナルトレーナーとして人を鍛え、夜は旅系YouTuberとして自分を鍛える。
そんな二刀流の生活を送っていると、「時間の濃さ」に自然と敏感になる。
空港の椅子に座っている時間。
フライト検索している深夜。
ホテルの朝食で無言で食パンをかじる時間。
どれも“効率”とは無縁だけど、なぜか心が澄んでいく。
そこには、「何者でもない自分」が確かにいる。
旅とは、思考を整える“呼吸”である
日常の中で、俺たちは常に「〇〇らしく」あろうとしている。
会社では“頼れる先輩”、
ジムでは“筋肉系インフルエンサー”、
SNSでは“充実した人間”。
でも、異国の市場で迷ってるとき、言葉が通じないコンビニで立ちすくんだとき、
そういう“らしさ”は全部剥がれ落ちる。
そこに残るのは、生きてる実感だけ。
だから俺にとって、旅は呼吸だ。
吸って、吐いて、整える。その繰り返し。
なぜ「旅=必要な時間」なのか?
もし旅を「現実逃避」と思う人がいたら、それはまだ旅が“特別”だからだと思う。
でも、旅が自分の人生の一部になると、それはもう習慣や軸に近いものになる。
疲れたときに温泉に行く。
迷ったときに飛行機に乗る。
新しい目標を立てる前に、海外の市場で自分と対話する。
それが、俺にとっての「旅」。
だから、なくてはならない。
まとめ:旅とは、自分をアップデートする“再起動スイッチ”
筋トレも旅も共通してる。
「壊して、整えて、強くなる」――その繰り返しだ。
旅に出て、知らない景色に触れて、知らない自分に出会う。
すると、不思議と次の日の仕事に向かう足取りも変わる。
旅はリセットじゃない。アップデートなんだ。
だから今日も、プロテインを詰めたバッグを担いで空港へ向かう。
「次は、どんな自分に出会えるだろう?」
それを確かめに、俺はまた旅に出る。
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